白神山地

白神山地

 Shirakami Sanchi

秋田県と青森県にまたがる13万ヘクタールに及ぶ山岳地帯「白神山地」。その秋田県側の拠点が、藤里町にあります。白神山地の中心部、約1万7000ヘクタールは1993年に日本で初めて世界自然遺産に登録された貴重なエリアです。

約8000年前から続く、この原生的なブナの森には多様な生き物が暮らしています。その命の巡りは多くのことを教えてくれます。それだけではありません。たどりついた先にある高圧鉄塔が見えない山並み。

そこにある“本当”の森の静かさは、あなたが久しく忘れていたものを伝えてくれるでしょう。

フィールド

Field

岳岱(だけだい)自然観察教育林

8000年もの間変わらずに原生的な 姿を保ってきた奥山の森をゆっくりと散歩できるコースが整備されています。圧巻のブナの巨木が立ち並ぶ森を歩く時間は忘れられない思い出となるはず です。コースには、車を降りてわずか5分ほど歩くと出会うことのできる白神山地の森の主「400年ブナ」も。白神随 一の春・夏・秋を楽しめる森の散歩道 です。森の中には車椅子でも通ることのできる歩道もあります。

田苗代(たなしろ)湿原

白神山地では数少ない貴重な高層湿原の田苗代湿原。春から夏には花にあふれます。残雪とともに咲く、5月のミズバショウ、リュウキンカなどから はじまり、 6月から8月には順番にニッコウキスゲ、キンコウカ、タチギ ボウシといった花が咲き誇ります。 さらには湿原を囲む山々が美しく輝く秋のブナの森の「黄葉」を見るのにも絶好の場所です。

藤里駒ケ岳

標高1157m。かつてはその駒形(雪解け時に残雪の形が馬の形に)が、田仕事 初めの印とされていた古くから親しまれる白神山地秋田県側の名峰です。藤里町のランドマークとなっています。頂上からは西方に白神山地世界遺産地域の他、北東北の名峰の数々を望むことができます。そして春から初夏にかけては、様々な高山植物の花々を楽しめます。

◆黒石コース(中級登山)
白神山地の名峰・藤里駒ケ岳の最も 一般的な短距離ルートです。田苗代湿原や、ダケカンバの森、ブナの原生的な森の中を歩きます。いろいろな表情を楽しめる登山道です。

◆樺岱(かばだい)コース(中級登山)
知る人ぞ知る、原生的なブナの森を 堪能できるルート。2018年に親切された樺岱トレイルは登山路中複ブナ平までのブナの巨木をめぐるコースとなっています。白神随一の稜線歩きを楽しめる道でもあります。どこまで も続くブナの森を眼下に一望しながら歩くことができます。

小岳(こだけ)(中級登山)

標高1042m。小岳は白神山地の奥深く、そのど真ん中に位置します。約90分の未舗装路ドライブを経て到着する登山口から、ずっとブナの森を歩くことのできる登山コースです。頂上直下は標高1000メートルほどですが、高山にしか自生しないハイマツ帯を楽しめたり、白神の自然の多様さを存分に味わえます。白神山地随一の眺望を誇る小岳、一度行くと誰もが虜になるはずです。 秋田白神ガイド協会でも、数多くのツアーを組んでいますのでぜひお越しください。

高山(たかやま)(初級登山)

世界遺産センター近くにある標高388mの里山。約1時間ほどで到着する山頂からは日本海や、森吉山を望むことができます。運が良ければカモシカに出会えるかも。

東北エリアMAP

藤里町MAP

白神山地エリアMAP